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国立西洋美術館開館50周年記念事業「かたちは、うつる―国立西洋美術館所蔵版画展」 国立西洋美術館

2009年7月7日(火)〜8月16日(日)2つの点で興味深かった。 ひとつは、コンセプト設定が、日本語の同音多義的性格に発したイメージの連鎖を利用していること。 「うつる」移る、写る、映る、、「うつ」空、、、など。 でもこれって、磯崎新が1978年に…

Kandinsky            Centre Pompidou

Galerie 1 4月8日 - 8月10日、2009 11h00 - 23h00 もうすぐ終わってしまうがこちらもいい展覧会で欧州に行く機会があればお勧めする。 私が行ったときには長蛇の列で1時間待ちという雰囲気だったがそれは実は同時開催中のカルダー展の列であった。カンディン…

Modell Bauhaus

場所: Martin-Gropius-Bau Niederkirchnerstrasse 7 Berlin, Germany, 10963 開館:月 - 日曜日の10:00 - 20:00ベルリンのマルティン・グロピウス・バウでバウハウス90周年展がいよいよ始まったので見に行った。3つのバウハウス関係機関、すなわちベルリン…

曾我蕭白による鬼女。コレクションの誕生、成長、変容展@東京芸術大学大学美術館

柳下鬼女図。曾我蕭白筆。 「コレクションの誕生、成長、変容」展に出ている。なんどみても異様な絵。

奇想の王国 だまし絵展   Bunkamuraザ・ミュージアム

2009年6月13日(土)−8月16日(日) 開催期間中無休 16世紀のルクレツィアの絵がひときわよろしい。その他、 バッティスタ・アンゴロ・デル・モーロ(帰属) 《ヴェローナの近くに幻視として現れた聖家族》 1581年 油彩・キャンヴァスほか、一連の18世紀オ…

没後80年 岸田劉生 −肖像画をこえて−  損保ジャパン東郷青児美術館

2009年4月25日(土)〜7月5日(日)例のごとく最終日の旅。 本展は、没後80年を記念し、人間の顔の魅力こそが劉生を写実に向かわせたのではないかという視点から「肖像画」に焦点をあて、独自の写実表現を完成させた岸田劉生の画業を約80点で展望する展覧会…

寝るひと・立つひと・もたれるひと 東京国立近代美術館本館 ギャラリー4(2F)

6月13日(土)〜9月23日(水)こちらもかなり事前の話題になっていたので楽しみに見に行った。 萬鉄五郎だけでなく、古賀春江やイケムラレイコなどの作品も見られる。古賀春江による精神病患者のデッサン模写はちょっとインパクトが強い。そしてめずらしいことに…

ゴーギャン展  《我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか》最高傑作 日本初公開  東京国立近代美術館

2009年7月3日(金)−9月23日(水・祝) NHK作成のHPは、トップページが待ち時間アナウンスのページである。会場も、ひとがわんさと押し掛けることを前提としたレイアウトになっていた。そして、《我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ…

コレクションの誕生、成長、変容―藝大美術館所蔵品選―    東京藝術大学大学美術館 展示室1・2(地下2階展示室)

2009年7月4日(土)〜8月16日(日)書く事が多いので後述する。《海水浴人物》という乾漆像と藤田嗣治の《婦人像》、《月下餓狼図鐔》という刀のツバの裏面は見もの。上村松園《序の舞》も。 The Passion for Collecting ―Selected Pieces from the Collecti…

やなぎみわ マイ・グランドマザーズ    東京都写真美術館

2009年3月7日(土)→5月10日(日)終わっているが。マイ・グランドマザーズのシリーズだけですっきりした展示だった。 海で海女のようになっている教え子たちとくらす元教師の話しが好き。

興福寺創建1300年記念 国宝 阿修羅展    平成館

2009年3月31日(火)〜6月7日(日) とある夜に阿修羅に会いに。 興福寺でみればいいじゃないと思っていたけれど、美術館で見ると裏側が見えたり明るかったりする点はやはりいい。 しかし、背景が黒かったので遠目にはぺったりと平面的に見えた。知人はホログラ…

躍動する魂のきらめき 日本の表現主義   栃木県立美術館

2009年4月26日[日]-6月15日[月・県民の日]ついに始まりました。とても楽しみにしていた展覧会。 出品総件数500件位であろうか。一度に見られるのは広めの栃木でも300件位であるという。 なお「件」と「点」の違いについて。件は件数だから1件が5点だっ…

美連協25周年記念 日本の美術館名品展    東京都美術館企画展示室

2009年4月25日(土)〜7月5日(日) 全国の公立美術館100館が参加し、その膨大なコレクションの頂点をなす、選りすぐりの名品を一堂に公開します。 公立美術館のネットワーク組織、美術館連絡協議会の創立25周年を記念して開催するもので、教科書に載っている…

慶應義塾創立150年記念 未来をひらく福澤諭吉展   東京国立博物館 表慶館・本館特別2室 

2009年1月10日(土)〜3月8日(日) 主 催 東京国立博物館、慶應義塾、フジサンケイグループ(主管:産経新聞社) 章立てと出品物の繋がりが良くわからなかったので東博のHPでおさらいする。下記の通り。 第1部 あゆみだす身体 「身体」をすべての基本と考えた福澤…

国立西洋美術館開館50周年記念事業/日本テレビ開局55年記念事業 ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画 東京国立西洋美術館

2009年2月28日(土)〜6月14日(日) 主催 国立西洋美術館、ルーヴル美術館、日本テレビ放送網、読売新聞東京本社17世紀を古典主義の時代としてではなく、変化(変革)の時代と捉えて作品構成する、という担当キュレーターのコンセプト。フランス語の展覧会…

松岡映丘とその一門 〜山口蓬春・山本丘人・橋本明治・郄山辰雄〜  山種美術館

1月6日(火)〜3月1日(日)病院帰りにふらり立ち寄る。 松岡映丘の作品、《春光春衣》があでやか。第一回金鈴社展出品。36歳でこれを描きたかった心境を想像する。 新興大和絵というが、擬古調というのでもなく、楽しんで描いている感じがいい。 《山科の宿…

セザンヌ主義 父と呼ばれる画家への礼讚  横浜美術館

2008年11月15日(土)- 2009年1月25日(日)*2009年2月7日(土)-4月12日(日)に北海道立近代美術館に巡回。 出展作家 ポール・セザンヌ ポール・ゴーギャン、エミール・ベルナール、モーリス・ドニ、パブロ・ピカソ、ジョルジュ・ブラック、アンリ・マテ…

バウハウス・デッサウ展  宇都宮美術館

1月25日(日)〜3月29日(日)宇都宮美術館の誇る同時代の家具、食器、カンディンスキー、クレー等のコレクションが常設コーナーに出ているので合わせてみるのが吉。 展示も見やすい。

未来を担う美術家たち DOMANI・明日展2008 文化庁芸術家在外研修の成果  東京国立新美術館

ごちゃごちゃいう方もいるが意義ある展覧会でしょう。観者の裁量が問われる。 その後飲む。

L'héritage du Bauhaus à Chicago, NATHAN LERNER( ネイサン・ラーナー:シカゴのバウハウスの遺産)  Musée d'art et d'histoire du Judaïsme 

13 November 2008−11 January 2009バウハウスの字に引きつけられ訪問した。滞在場所がマレのはずれだったということもある。 ラーナーはシカゴのニューバウハウスでモホイ=ナジの教えを受けた。よく見てみれば、アメリカでモホイが出した本にネイサン・ラー…

丸紅創業150周年記念 丸紅コレクション展〜衣装から絵画へ美の競演〜  損保ジャパン東郷青児美術館

2008年11月22日(土)〜12月28日(日)以下2点が目的で見に行ったことでした。 《美しきシモネッタ》サンドロ・ボッティチェリ、1480-85年頃 《モダン調》斎藤 、1929年 丸紅コレクションには、大きく分けて二つの分野があり、一つは、時代衣裳など染織分野…

備忘のための備忘

最近備忘録の役目を果たしてないこのログ。 以下備忘つけるための備忘。

Le Futurisme à Paris - Une avant-garde explosive

Centre Pompidou 15 octobre 2008 - 26 janvier 2009 タイトル通り、パリにおける未来派をテーマとしたポンピドーセンターでの展覧会。主旨は非常に明確で、未来派たちがいかにキュビスムに刺激を受けたか、またそうしたアヴァンギャルドを生み出すパリとい…

Exposition Van Dyck   Musée Jacquemart-André

8 Oct. 2008 - 25 Jan. 2009 フランスで初のヴァン・ダイク展だそうだ。ルーヴルにいけば見られるし、ということだったのかしら。案外フランス好みでない画風なのか。フランス人はティツィアーノが好きだったか嫌いだったか。 肖像画のみを取り上げた企画で…

Upside Down - Les Arctiques   musée du quai Branly

30 septembre 2008 – 11 janvier 2009この展覧会の展示デザインはその上をいっていた。恐ろしくクールかつ楽しかった。 展示室に入るまでに、(雪の荒野をイメージした?)導入のため「だけ」の小部屋(室内はブラックライトで照らされていて、真ん中を一本…

L’esprit Mingei au Japon : de l’artisanat populaire au design musée du quai Branly

30 septembre 2008 – 11 janvier 2009 Dans cette exposition, à partir d’un cas précis - celui du penseur Yanagi Soetsu, promoteur du mouvement « Mingei », et son fils Yanagi Sori, premier designer d’après-guerre -, il s’agit de réfléchir au …

巨匠ピカソ 魂のポートレート サントリー美術館

10月4日(土)〜12月14日(日) 「巨匠ピカソ 魂のポートレート」 ピカソは生涯を通じて内なる心に向き合い、常に自らの人生を創作に反映させた画家でした。数多くの自画像、あるいは間接的に自己を投影した作品の数々は、ピカソ芸術の本質を表しています。本展…

やきものに親しむVI 陶磁の東西交流 ―景徳鎮・柿右衛門・古伊万里からデルフト・マイセン― 特集展示:南蛮風俗図

11月1日(土)〜12月23日(火・祝) 15世紀後半期は、ヨーロッパ勢力にとっての“地理上の発見”の時代と言われていますが、16世紀にはいると、彼らの東洋への進出が本格化します。その時彼らが香辛料とともに東洋に求めたものは、優れた中国・景徳鎮の磁器で…

巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡 国立新美術館

10月4日(土)〜12月14日(日) 生涯を通じて変貌を重ね続けたピカソの全体像に迫ります。初期の青の時代からバラ色の時代、そしてキュビスムの英雄時代を経て、新古典主義時代、さらにはシュルレアリスムと変化していく作風。パピエ・コレ、レリーフ絵画、構成…

尾形光琳生誕350周年記念 特別展「大琳派展−継承と変奏−」 東京国立博物館平成館

2008年10月7日(火)〜11月16日(日)再び最終日の巻。だが思ったよりは並ばず入れました。 妹に沢山の感嘆符を飛ばし、感想をずっと聞いてもらいながら見学、大変堪能し至福の時を過ごしたことでした。 本当に、久々に日常を離れてただただ見て楽しんだ展覧会だ…