巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡 国立新美術館

10月4日(土)〜12月14日(日)

 生涯を通じて変貌を重ね続けたピカソの全体像に迫ります。初期の青の時代からバラ色の時代、そしてキュビスムの英雄時代を経て、新古典主義時代、さらにはシュルレアリスムと変化していく作風。パピエ・コレ、レリーフ絵画、構成的な彫刻やアサンブラージュなど、さまざまな素材と表現の可能性の追求。激動の時代であった20世紀を生きた芸術家らしく、戦争や平和をめぐって、人間性や芸術の意味を求めて、ピカソの芸術は多様な展開を見せます。それとともに忘れることができないのは、画家の生涯を彩り、その芸術に霊感を与えた、愛する女性たちの存在でした。生きること、愛することと芸術の創造とが分かちがたく結びついた、巨匠ピカソの91年の生涯を、約170の作品によってたどる大回顧展です。


パリのピカソ美術館が大規模改修を行なっているのでその間にコレクションの一部を他国に巡回させる展覧会。とはいえ、同時期パリだけで、グランパレとルーヴルとオルセーと3カ所もの場所でピカソ展をやっているのであった。

国立新美術館では、上記引用の通り、女性を軸に作品を並べている。
私見ではピカソは天才なので、展覧会がどんな構成だろうが、作品が見られれば結局はいいのだ。
とはいえ、1912年から1914年の一連の作品、それに紙ものやパピエ・コレものや、ブリキや木のコラージュが来ていたのはやはり嬉しかった。案外日本では目にしないように思う。
ピカソの10、20年代作品もさることながら、会場で久々な方々を目にした。ご挨拶もせずこっそり横顔などを見つめただけでしたが、ご無沙汰でした、実様。N山画廊のN氏とお付きの人もいらした。会場出たところでピカソの紙作品のデジタルインクジェットの複製を3万から5万くらいの値段帯で売っていた。子連れのご婦人が、「あのふくろうと、この鳩と、その・・」と、3枚くらいまとめ買いしているのに驚き会場を後にしたことでした。