松岡映丘とその一門 〜山口蓬春・山本丘人・橋本明治・郄山辰雄〜  山種美術館

1月6日(火)〜3月1日(日)

病院帰りにふらり立ち寄る。
松岡映丘の作品、《春光春衣》があでやか。第一回金鈴社展出品。36歳でこれを描きたかった心境を想像する。
興大和絵というが、擬古調というのでもなく、楽しんで描いている感じがいい。
《山科の宿》などが宣伝には出ている。

山種の所蔵品ではないが、《千草の丘》はやはり見るべき作品でしょう。伊香保の沼級に特異な感じを受ける。
大和しうるわし、といった感じの風景と、抜けるような青空、丘の上の植物(千草)を描き、もの凄く前景に水谷八重子の全身像を置く。ルネサンス絵画を研究したかもしれないし、しなかったかもしれないが、比較すると面白いですよ。
同じ全身美人画像を描いた鏑木清方とはまた全く資質が違うことがわかる。

その後、ぼんやり近美まで歩けるのでは、と思い歩き出した挙げ句道を間違え、二重橋を過ぎたころ貧血起こし、なんとか日比谷駅方向へ脱出する。