ゴーギャン展  《我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか》最高傑作 日本初公開  東京国立近代美術館

2009年7月3日(金)−9月23日(水・祝)


NHK作成のHPは、トップページが待ち時間アナウンスのページである。会場も、ひとがわんさと押し掛けることを前提としたレイアウトになっていた。そして、《我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか》が展示してある部屋の前の部屋は広々とした映像コーナーになっていて、行列のための待ち時間対策といった感じである。映像の音楽も音がでかく、次の部屋の作品への期待をいやが上にも盛り上げる。展覧会のサブタイトルがNHKの言いたいことであろう。
初日3日金曜日の夜にいったが、初日にしては人が多かった。混雑というほどではないが。

私がいいなと思ったのは、木版画集である。『ノアノア』のための木版画で、自刻自摺のもの、ルイ・ロワ版、ポーラ版、3種類の刷りを内外の美術館から集めている。自摺、ポーラ版は岐阜県美が持っているという。ルイ・ロワ版はボストンから。
この比較がとても魅力的で、3種の違いがよく判るし、補足解説文もとても親切。
演出がちょっと興ざめではあるが、気を取り直して作品に集中すべし。
ゴーギャン好きは当然見るべき。点数は50点程度で、ほどよいので疲れない。