丸紅創業150周年記念 丸紅コレクション展〜衣装から絵画へ美の競演〜  損保ジャパン東郷青児美術館

2008年11月22日(土)〜12月28日(日)

以下2点が目的で見に行ったことでした。
《美しきシモネッタ》サンドロ・ボッティチェリ、1480-85年頃
《モダン調》斎藤 、1929年

丸紅コレクションには、大きく分けて二つの分野があり、一つは、時代衣裳など染織分野の所蔵品。同社の前身である丸紅商店の京都支店が、呉服の意匠研究の参考資料とするために収集したもの。淀君の小袖裂をはじめとする近世の小袖や能装束、近代の卓抜な意匠の着物、著名画家や工芸家による図案など、染織史を辿る上で欠かせない貴重な作品群となっている。

もう一つが、日本および西洋の優れた絵画。日本で唯一のイタリアルネッサンス期の名作・ボッティチェリの絵画「美しきシモネッタ」をはじめとする西洋画は、総合商社が展開する多彩な事業の一つとして開設した丸紅アート・ギャラリーが、かつて収集したもの。その他、印象派の作品など重要な近代西洋絵画が所蔵されている。また日本の絵画は、洋画を中心に著名作家の作品を数多く所蔵し、特に関西発祥の同社ならではの、大阪・京都ゆかりの作家の貴重な作品が見出されるのも特徴だ。