国立西洋美術館開館50周年記念事業/日本テレビ開局55年記念事業 ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画 東京国立西洋美術館

2009年2月28日(土)〜6月14日(日)
主催 国立西洋美術館ルーヴル美術館日本テレビ放送網読売新聞東京本社

17世紀を古典主義の時代としてではなく、変化(変革)の時代と捉えて作品構成する、という担当キュレーターのコンセプト。フランス語の展覧会タイトルは、「古典時代の変革」だ。
サブタイトルで、17世紀ヨーロッパ絵画と、即物的な説明。しかしながらルーヴル側と日本側の担当者の専門性が強くでて、オランダ/フランドル絵画が主流。世界の中心がオランダであった時代、という感じを強く受ける。が、そういうことが言いたい展覧会ではもちろんなく、第1弾の28日の講演会では、ルーヴルの担当学芸員デュコス氏が、17世紀の様々な要素のせめぎ合いを、豊かさと貧困、科学革命と旅行、宗教(キリスト教)と「古代像」との3つのテーマ(実際、そういった章立て)に沿って、展覧会のコンセプト、および導き出された結論を解説した。昨日聞いたストイキツァ氏のレクチャーもそうだったが、絵画の読み解き方の、美術史的方法について考えさせられた。