Exposition Van Dyck   Musée Jacquemart-André

8 Oct. 2008 - 25 Jan. 2009

フランスで初のヴァン・ダイク展だそうだ。ルーヴルにいけば見られるし、ということだったのかしら。案外フランス好みでない画風なのか。フランス人はティツィアーノが好きだったか嫌いだったか。
肖像画のみを取り上げた企画で、色々なところから作品が集まっている。ウィーン美術史美術館所蔵の彼のポワ〜ンとした顔に再開できて懐かしかった。ヴァン・ダイクは自分の肖像は才気ある感じの魅力ある若者に捉えているが、王族たちの若者の描き方といったら一応に辛辣だなあ、と思ったことでした。
ルーベンスに学んだ若手時代から、イタリア、スペイン、イギリスのステュアート家に仕えた晩年まで肖像画ばかりが並ぶ。素描類も30点程あった。カタログもいいが1.5ユーロの簡易冊子がなかなかよく出来ていた。
ジャックマール=アンドレ美術館は第2帝政期に建てられた豪華なジャックマール=アンドレ夫妻の邸宅とコレクションが核となっている。そのすごいルネサンス絵画コレクションや18世紀風家具、室内庭園(冬の温室)、螺旋階段、そこをのぼると吹き抜け越しに対面することになるティエポロの壁画、など、どーんと堪能したその後にヴァン・ダイク展のスペースが始まるのであった。