2007-01-01から1年間の記事一覧

鹿児島歴史資料センター黎明館

鹿児島城趾にある。それと知らずに石垣を見ていて強烈な懐かしさを感じた。よく考えてみるとさもありなん。これは得難い不思議な経験でした。過去に想いを馳せた。展示中、藤島武二の明治40年代に描いた島津久治像に感銘を受けた。明治40年代なのに侍の…

鹿児島市立美術館

週の頭に鹿児島に行って来た。 常設展見る。私はここで意外な体験をした。黒田清輝の作品に大感動してしまったのだ。第一回目の滞仏期、帰国間際の年に描いた風景画。強い光線によって白味を帯びたような白昼の雰囲気を捉えたもので、何気ない郊外の小道と緑…

崩壊感覚   東京国立近代美術館

好企画。京近美から来ていた池田遥邨の震災風景スケッチが珍しかった。訳の分からない固まりの小山がスケッチされていて、それのタイトルが「新吉原」だったり。企画タイトルにもなっている駒井哲郎の《銅版画集Composition de la Nuitより 崩解感覚》1969年…

平山郁夫 祈りの旅路  東京国立近代美術館

近美に所用有り。暑い日だった。日傘がなくて辛い想いをした。金、群青と、顔料の高価さにばかり目がいってしまった。偏見だろうか。 広島市内が燃え上がっている《広島生変図》(1979年)。 ところで戦争の惨事を下界に憤怒相の不動明王みたいなものがいる…

崩壊感覚   東京国立近代美術館

好企画。京近美から来ていた池田遥邨の震災風景スケッチが珍しかった。訳の分からない固まりの小山がスケッチされていて、それのタイトルが「新吉原」だったり。企画タイトルにもなっている駒井哲郎の《銅版画集Composition de la Nuitより 崩解感覚》1969年…

平山郁夫 祈りの旅路  東京国立近代美術館

近美に所用有り。暑い日だった。日傘がなくて辛い想いをした。金、群青と、顔料の高価さにばかり目がいってしまった。偏見だろうか。 広島市内が燃え上がっている《広島生変図》(1979年)。 ところで戦争の惨事を下界に憤怒相の不動明王みたいなものがいる…

ドイツ・機能主義

先日ベルリンとデッサウに行ってきた。バウハウス関連でグロピウスの設計した住宅やら集合住宅、職安、校舎などを訪ねてきたのだ。バウハウス・デッサウがモダンの代名詞であるかのような区分けに対してますます疑念が深まったのであった。表現主義とモダン…

ロシア文学と50年代

70代のご婦人方と話していたら、私たちの(若い)頃はロシア文学がはやったのよとおしゃっていた。一人は中学生の頃から「カラマーゾフの兄弟」を読破したかったがまだ果たせていないとのこと。今度新訳で5巻本が出るから楽しみに買うつもりらしい。 彼女が…

bauhaus dessau

今日からデッサウのバウハウス校舎の元学生寮、現在ゲストハウスになっているところに泊まっている。 2006年11月に大体の復元が終わったのだ。 何から何まで清潔な建物だが無機質な感じがなぜかなくて簡素だけど快適。バウハウスについて疑問に思っていたこ…

ボルタンスキープレゼンツ La Chaine -日仏現代美術交流展 BankART 1929 Yokohama, BankART Studio NYK

7月6日(金)-8月26日(日)結局今日も最終日の旅をしてしまった。しかし渋谷から馬車道に行った私はまだましかも。Bankartを足早にしかし熱心に見ている男の人がいて、かれの手には(上野の)パルマ展始め5冊くらい図録の入った袋があった。凄いパワーだ。…

ルドンの黒 眼をとじると見えてくる異形の友人たち Bunkamuraザ・ミュージアム

7月28日(土)〜8月26日(日)結局最終日。 岐阜県美のコレクションによる版画、木炭画を主としたルドン展。200点くらい。 岐阜県美のルドンコレクションは有名だけど、版画だけでこれだけ並ぶとは、その事に感動した。聞くところによれば岐阜県美…

気絶中の音

ボコボコガタガタ、という凄い音に眼を覚ますと、自分が冷蔵庫の前に倒れていた。音は倒れた時のものだったらしい。気絶中も音は聞こえているということを知る。その間推定10秒くらい、と思うけど確証なし。夏バテ中に少し酒が過ぎたのが原因?昨日は気温に…

千駄木イタリアン

eat

最近出来た店に行ってみた。高かったけどおいしかった。ルッコラとタルタルを食べて夏バテ対処になったと確信。

ペンタス、矮性サルスベリ

ペンタスは家の過酷な環境にも関わらずなんとか花を咲かせ続けている。けなげだ。しかしよそのうちの庭先のものはもっとまともな感じなのだ。切り戻しなどをした方が良さそうだ。矮性サルスベリは、ひと月ほど前から2度目の開花期を迎えている。ことしは2…

「僕を葬る」(現題 Le temps qui reste) フランソワ・オゾン監督

フランス人的と言えばフランソワ・オゾンの「僕を葬る」:2005年/フランス/81分 はフランス的な映画だった。家の者が、邦題を見ただけでは絶対に引いてしまうがオゾンなので借りてみた、といって借りて来た映画。 言いたい事というのは、余計なことに触れず…

アンリ・カルティエ=ブレッソン 知られざる全貌 東京国立近代美術館

6月19日(火)-8月12日(終了)最終日に動画の上映だけ見に行った。この企画は立ち上げの頃はACBも存命だったくらいで、90年代の彼のコメントの色々が楽しめた。サラ・ムーンが撮っている、たしか。 よくも悪くもフランス人的な人だなあ。

「祈りの中世 ロマネスク美術写真」展  国立西洋美術館

ごく小さい展示だが良かった。フランスとスペインの五つの宗教建築を六田知弘氏が撮影、エプソン協力。作品解説がきちんとしていて勉強になる。そしてK氏の講演会もあったらしい、さもありなん。ロビーでコルビュジェの寝椅子に寝転び超涼んだ至福のひととき…

「パルマーイタリア美術、もうひとつの都」展  国立西洋美術館

5月29日(火)−8月26日(日)パルミジャニーノの作品が見られればそれで良しの目的だったので、パルミジャニーノ本人作の出品は少なかったものの、まずは満足。コレッジョの優美、というのがどうもまだピンとこないので、もう一度足を運ぼうかと思う。夜間開…

特別展 文豪・夏目漱石 -そのこころとまなざし-東北大学創立100周年・朝日新聞入社100年・江戸東京博物館開館15周年記念- 江戸東京博物館

(予定)9月26日〜11月18日これは見なければ。 夏目漱石のデスマスクは新海竹太郎が作っていたそうだ。新海竹太郎といえば近美の第1回文展出品作《ゆあみ》で有名な。漱石も文展評をたくさんしている。漱石だけでなく色々な人が文展評をしていた。牧…

イングマール・ベルイマン、ミケランジェロ・アントニオーニ

7月末に相次いで亡くなった。

『Körper ケルパー(身体)』サシャ・ヴァルツ&ゲスツ    彩の国さいたま芸術劇場 大ホール

7月28日、29日28日(土)に行った。新作と思いきや、1999年か2000年の旧作だったのを後で知った。前半の最初だけとても良かった。後は寝た。退屈というか、何というか、中程度に理屈っぽいというか。 初演はユダヤ博物館でなされたとか。そういう文脈がある…

朝顔(矮性?)+カマキリ、トコナツナデシコ、ホトトギス

朝顔の蔓が全然伸びないまま花をつけるので母に聞いてみたら「矮性なのでは?」と。 その朝顔にカマキリが一匹住み始めた。 先週朝、花の中に小さいのがいて気がついた。 数日前の朝は、花の中でこれまた小さい蛾を食している最中だった。羽はばりばり噛み落…

ル・コルビュジエ展:建築とアート、その創造の軌跡 森美術館

5月26日(土)〜9月24日主催: 森美術館、ル・コルビュジエ財団、NHK、読売新聞東京本社 企画: 森美術館 後援: フランス大使館、スイス大使館、東京日仏学院、日本建築家協会、日本建築学会 協賛: 大成建設株式会社、株式会社大林組、鹿島建設株式会社、 …

朝顔、矮性サルスベリ

朝顔おととい位から開花。ただし蔓が伸びていなくて寸詰まりなまま蕾がついている。これってどういうことだろう。苗から買ったからだろうか?? 矮性サルスベリは、はや一ヶ月程前から開花し始めている。これも早すぎでは。 近所ではノウゼンカズラやひまわ…

表象文化学会(少し)

それで遅れて辿り着いたのは表象文化学会だった。どちらかといえば前日の巻上公一のパフォーマンスに惹かれてのことだったが行けなかった。 分科会というものは、時に聞きたい発表が分かれていて悩む。 伊東忠太の最後の方を聞いた。あれだけではなんとも。 …

藤森建築と路上観察 第10回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展帰国展 東京オペラシティアートギャラリー

2007.4.14日[土]─ 7.1[日] 展覧会導入パネルに、「(構造でなく)あえて仕上げにこだわる」と記した言葉に違わず、これまで携わった建築物の仕上げをかなり大きな面積のサンプルにしてずらっと陳列していたのにまず打たれた。これはおもしろい。憧れの高…

アンリ・カルティエ=ブレッソン 知られざる全貌 "De qui s'agit-il?" Retrospective de Henri Cartier-Bresson 東京国立近代美術館 企画展ギャラリー

2007.6.19-8.12 近美で所用。展覧会も見る。常設展の特集展示では、ただ今岸田劉生の麗子関係資料が出ている。去年もこの頃出ていたかも。なお今回の常設では《騎龍観音》に異様に打たれた。よく見ると龍が怖く、かつ観音が女性的ではないことに初めて気がつ…

シュレーバー回想録―ある神経病者の手記 ダーニエール・パウル シュレーバー (著), Daniel Paul Schreber (原著), 尾川 浩 (翻訳), 金関 猛 (翻訳), 石澤 誠一(解題) (著)   平凡社(文庫版)2002年12月発行

シュレーバー回想録―ある神経病者の手記 (平凡社ライブラリー)作者: ダーニエール・パウルシュレーバー,Daniel Paul Schreber,石澤誠一,尾川浩,金関猛出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2002/12/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 186回この商品を含むブ…

「横浜 フランスヴィデオコレクション 2007」横浜赤レンガ倉庫1号館

2007年06月08日 〜 2007年06月24日かなり失望。(つづく) しかし次の本を電車のお供にしていたので苦痛はなかった。

企画展 中国憧憬―ちゅうごく・しょうけい―日本美術の秘密を探れ 町田市立国際版画美術館 

2007年04月14日 〜 2007年06月24日今年上半期の好展覧会を見逃さずよかった、、。町田駅がでかいので方向を惑されてしまい、過去、時間内に館に辿り着けなかったことが3度程。国際版画美術館の20周年記念であるよし。その名にふさわしい研究展だった。 (つ…