「僕を葬る」(現題 Le temps qui reste) フランソワ・オゾン監督

フランス人的と言えばフランソワ・オゾンの「僕を葬る」:2005年/フランス/81分 はフランス的な映画だった。家の者が、邦題を見ただけでは絶対に引いてしまうがオゾンなので借りてみた、といって借りて来た映画。
言いたい事というのは、余計なことに触れずとも描けるものなんだねえと感心し合った。こういう映画はフランス以外では作れないだろうからフランス映画が終わったというのはやはり間違ってると思うなどと珍しく家の者が見終わってから感想を述べていた。
なお、ジャンヌ・モローが凄い。昔「ポーラX」でカトリーヌ・ドヌーヴが出演していたが、枯れてないという点であれと全く同じ女性像だ。こういうのって日本人女優が今の日本映画でやるのは無理なのでは。やるのがいいかどうかは別として、である。つくづく異文化だ。