薔薇空間 ルドゥーテ生誕250年記念 宮廷画家ルドゥーテと薔薇に魅せられた人々  bunkamura ザ・ミュージアム

5月17日(土)−6月15日(日) 開催期間中無休
主 催 Bunkamura産経新聞

後 援 サンケイスポーツ夕刊フジフジサンケイビジネスアイiza!SANKEI EXPRESSサンケイリビング新聞社
協 力 NPOバラ文化研究所、キャドセンター、キューフロント、アトリエ染花、堀内カラー
企画協力 コノサーズ・コレクション東京、テモアン

描かれたバラにはバラの美学が凝縮されている

 フランス革命の動乱期に、マリー・アントワネットやナポレオン妃ジョゼフィーヌに仕えた宮廷画家ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ(1759〜1840年)は、バラの花の魅力に取りつかれ、169枚の銅版画からなる大著『バラ図譜』(Les Roses)を完成させました。ボタニカル・アートの金字塔とされるこの作品で、ルドゥーテは植物学的正確さを踏まえ、芸術性も備えた「バラの肖像」を描き出すことに成功し、現在も多くの人々を魅了しつづけています。
 本展は「バラのラファエロ」と称えられた巨匠ルドゥーテの生誕250年を翌年に控え開催されるもので、テーマをバラだけに絞り、日本で初めて大判のフォリオ判『バラ図譜』の全169作品を一堂に展示公開します。
 さらにバラの研究家、エレン・ウィルモット(1858〜1934年)の著作『バラ属』(The Genus Rosa)に収められたアルフレッド・パーソンズリトグラフ、日本のボタニカル・アートの草分け的存在である二口善雄(1900〜1997年)の水彩画のほか、現代の人気写真家、齋門富士男がバラに魅せられて撮った最新作もあわせて展示、18世紀から現代まで、バラに魅せられた人々の作品を紹介いたします。
 また、会場では、パフューマリー・ケミスト蓬田勝之氏の協力により薔薇の「香り」の演出も加え、本物のバラ園とはまた別の魅力を持つ華麗なる「薔薇空間」を出現させます。

イギリスの風景画家で、明治時代に来日しているアルフレッド・パーソンズ(1847〜1920)が、バラの研究家、栽培家として知られていたエレン・ウィルモット(1858〜1934)の依頼により制作した、植物図譜『バラ属』の図版を紹介します。


ルドゥテのバラ図譜とパーソンズのバラが延々と続き、最後に二口善雄の「ばら花譜」原画、およびバラを撮る写真家によるバラの写真が展示されている。なんというか、展覧会を流し見するってこんなに楽なのねという経験を得た。

物販コーナーでバラの描かれた一筆箋やバラの香りの水などを買って楽しく過ごす。物販コーナーこそがメインな感じがしてならなかった。
日本で「ルドゥテの生誕250年の前年」という展覧会の売り方も微妙だ。しかも、前年なんだからサブタイトルは詐欺ではないか。スタンスを疑うが、でもいずれにせよ気にする人はあまりいないだろう。