液晶絵画 still/motion 国立国際美術館

4月29日(火・祝)−6月15日(日)


■主催 国立国際美術館朝日新聞社朝日放送
■特別協力 シャープ株式会社
■協力 ボーズ株式会社、エプソン販売株式会社
■協賛 (財)ダイキン工業現代美術振興財団、関西電力株式会社


ビル・ヴィオラICCで見たので(確かアーカイヴ)見るのを省略。但し、昨年のビル・ヴィオラ展以来だろうか、両面プロジェクション方式の展示になっていた。技術の進化によりどこら辺が制作当時の作家のコンセプトなのか、逆によくわかる。


鷹野隆大のスライドショウ動画版作品とジュリアン・オピーの作品とやなぎみわの老女と少女の作品とイヴ・サスマン《浮上するフェルガス》と千住博水墨画の屏風仕立てを液晶に置き換えた作品が、同じ広い部屋に展示してあって、中心に四角くベンチが置いてあり、ぐるり四方を見回せば居ながらにして全ての作品が見られるようなしつらえだった。みな、もとから動画を作っていた人ではないところが共通点か、というくらい共通点はないのであった。イヴ・サスマンについてはよく知らなかったが、この巡回展の第1会場目だった三重県立美術館ニュースに下記のように紹介されていた。別に思い入れが出来た訳ではないけど知らなかったので貼付ける。


  ●イヴ・サスマン Eve Sussman(イギリス)

  作家活動を開始した当初、鏡や水など、像を反射する素材からなる彫
  刻やインスタレーションを制作していたサスマンは、自らを「映画を
  撮影する彫刻家」と称し、90年代以降、主として映像作品を手がける
  ようになります。

  粉塵の立ちこめる中、闘いもつれ合う男女や子供の姿を映し出す《浮
  上するフェルギュス》(2006)では、スロー再生によって過度なまでに
  時間が引き延ばされているため、集団によって織りなされる迫力のあ
  る運動の連続性は感じられません。むしろ、本作において強調されて
  いるのは、集団における個人的身体の動きなのです。


でもねえスローモーションはみんなよく使うけどイヴ・サスマンという人は単なる憶測に過ぎないがあまり才気のない人ではなかろうか。私は《24時間のサイコ》(ダグラス・ゴードン)がいいと思います。あれは調べたら93年だった。日本で見たのは、、多分横浜美術館だった気がする。たぶん。(東京オペラシティだったらしい。記憶が薄れてます、、狭い展示室だったとしか。)


個人的には80年代のブライアン・イーノの作品がリラーックス出来て良かった。風呂につかる女性のスローモーション。
ドミニク・レイマンは、「なるほどね」と作品の構造に感心したとたんしかし強度が半減する作品だった。しかしよく考えられてはいる。

揚福東(ヤン・フードン)《雀村往東》ドキュメンタリー的よさ。

チウ・アンション 《新山海経》 2007年 アニメーション的よさ。中国の絵画技法をうまーくアニメーションに置き換えている。うまい。

森村泰昌フェルメールもの 楽しかった。

これらの展示は悪くなかった。しかし三重県立美術館でもやったと知って、三重で見てみたかったと思った。なお8月に東京都写真美術館に巡回予定。