生誕120年記念 色彩のファンタジー シャガール展 −写真家イジスの撮ったシャガール− 上野の森美術館 + バウハウス

10月13日(土)〜12月11日(火)


よくタイトルを見れば分かるがシャガールを撮った写真が3分の1程(100点)。あとは版画が多い。「生誕120年記念 色彩のファンタジー シャガール展」だけ意識していた人は肩すかしを食らうでしょう。サブタイトルに注目すべきだった。殆ど油彩画がない。私も拍子抜けしたが、「ダフニスとクロエ」「ポエム」(木版画)、「サーカス」「アラビアンナイトの4つの物語」ほか、シャガールの連作版画がずらりと並んでいたのはそれなりに面白かった。シャガールは1922年から2000点もの版画をものしていたそうだ。特に(旧約)「聖書」は全100点以上が2段がけで並んでいて壮観だった。後でHPを見たらちゃんと「絵画17点」と書いてあった。パリオペラ座の天井画、メトロポリタン歌劇場の壁画制作の様子が写真に残されていたのは貴重な感じがする。

ところでシャガールといえばバウハウス
バウハウスは運営上苦しくなったとき、「バウハウス友の会」という援助団体を作り会員を募った。その運営委員のひとりがシャガールでした。意外。カンディンスキーとの友情だろうか。この運営委員会には他にかのアインシュタインなどが名を連ねている。