Gustave Courbet / galeries nationale du grand palais

13 octobre 2007 - 28 janvier 2008


ものすごく混んでいる。今回はフリーパスを頂いていたのですぐに入れたが、普通に行くと2時間待ちもあり得るので
行く人は開館前に並ぶことを勧める。

ご好意で入れてもらったはいいが、クールベのポイントが私にはぴんとこず消化不良に終わった。
写実派というが、写真をすごく利用していたともいうが、例の荒い筆致以外に色々なテクニックが使えるのだということが分かっただけだった。
以下印象。

・どこぞの地下水脈をモネ風に、時間を変えて4枚くらい同じ角度から描いている。印象派に近づいては離れた人、と解釈する人がいて、良くわからなかったけどこの一連を見るとそうかなとも思った。

・《世界の起源》はもちろん展示されていた。小さい展示室の中央に円形の小部屋が作ってあってその内側に掛けてあった。その周囲には同構図の当時の写真が何枚も展示してあり、それを見ると、写実とはいえ、絵にする時には整理して(美化して)描いてるなという感じ。そこが最大に興味深かった。他にもヌード写真(同時代)が展示してあったが、それらは全て壁の内側に隠されていて、155cm位の位置に覗き穴がついており、大人だけが見られる志向。
その部屋だけ空気が人いきれのしていたのが気持ち悪かった。
ちなみにこの作品の絵はがきがミュージアムショップにわんさか売ってあった。日本に出した場合、ちゃんと届くのだろうか。

・若い頃、自画像を沢山描いている。ナルシスティック。《画家のアトリエ》位から、例のひげの画家としての自分のイメージを決めたようで、同じ構図で繰り返し出てくる。