ドイツ写真の現在ーかわりゆく「現実」と向かいあうために 東京国立近代美術館

ベッヒャー夫妻以降のドイツ写真の現在。今回のベッヒャーの写真展示を見て思い出した。韓国国立現代美術館の常設展示に出されていたベッヒャー作品を見て知人が驚愕したことを。
ベッヒャーたちは近代産業建築を「無名の彫刻」として一定構図、光線下で撮影し、分類・編集した「タイポロジー」作品を1950年代から創ってきた。そのイメージ類型化には、平面に同一規則のもとに整列させる、ことが一役買っていることを今回の展示は示している。というか普通こういう風に展示するだろう。韓国では曲面上に展示されていたのであった。
ほかティルマンスなど。ロレッタ・ルックスのCG合成による理想化された子供ポートレイトが目を引いた。