レベッカ・ホルン展−静かな叛乱 鴉と鯨の対話    東京都現代美術館

この間は映像1作品しか見る時間がなかったので、今回は映像作品のうち2作品だけ見てきた。会期も終わりに近づいているので、一部の映像を講堂や別の部屋で上映している。

「バスターの寝室」1990年104分
「妖精モルガン」2009年15分

「《妖精モルガン》 2009 映像、絵の具、ハイデン・チザムの音楽」とウェブに出ていたが、これは「バスターの寝室」を再編集し、映像に彩色したりしたリメイク。

バスターの寝室、はドナルド・サザーランドが怪演。
バスター・キートンの動きが話にうまく効いている。あれが蛇とは、たしかに確かに。レベッカ・ホルンやはりセンスがいい。ロングショットの感じなど、いろいろいい。
こんな本も出ていました。

Busters Bedroom: A Film Book

Busters Bedroom: A Film Book

それで、音楽のクリョーヒンについてはこういうインタビュー記事がありました。よくやってくれたものです。ありがたいことです。ノイバウテンと共演したのか、すごいなあ。ノイバウテン、なつかしいなあ。学生の頃先輩が、掃除機でお部屋を掃除する時にノイバウテンをかけていたわ。彼女はソプラノ歌手。すばらしい声なのである。

 いろいろです。ロックからバロックから、作品ごとにスタイルは違いますね。最新のものでは、フランツ・カフカの小説「城」が原作の作品があるのですが、そこではバロック音楽の楽器編成のアンサンブルというスタイルをとっていますけど音楽そのものは変わっていますよ。  
   ドイツの非常に著名なアーティストのレベッカ・ホーン(Rebecca Horn)が監督した、ハリウッドの女優たちを描いた映画「バスターズ・ベッドルーム(Buster's Bedroom)」でも書きました。バスター・キートンにまつわる映画です。アメリカのドナルド・サザーランドやジェラルディーン・チャップリンといった著名な俳優さんですとか、アンディ・ウォーホルの映画の常連出演者も出ています。ドイツで封切りされて、欧米各国でも公開されました。カメラマンはスヴェン・ニクヴィスト(Sven Nykvist)で、この人は古くはイングマール・ベルイマンの映画を撮っていた人。この映画に関しては、CD付の大判の本が特別限定版で作られたんじゃないかな。この映画では、ときおりフェリーニニーノ・ロータ的なものを想起させる音楽を書きました。映画の中に頻繁にフェリーニに関することが出てくるから音楽もときどきニーノ・ロータ的な音楽にしたわけです。これはトラディショナル・ジャズ・アンサンブルが演奏するんです。[●17]  
●17 死後発売された『Just Opera』(Long Arms CDLA 97030)に映画音楽の主要曲が収録されている。「バスターズ・ベッドルーム」の音楽の一部は『Rich’s Opera』(Solyd SLR 0277)に収録されている。

http://homepage3.nifty.com/musicircus/odessa/019_1.htm