「聖母マリアの祈り vsprs」 アラン・プラテル・バレエ団 (vsprs/Alain Platel & Les Ballets C. de la B.) Bunkamura オーチャードホール

2007年5月17、19、20日


昨年のアヴィニヨンで見たけど、違う環境ではどういう風に見えるか気になって見に行った。文化村なので久々に高額料金払った。

21世紀の舞台芸術の創造・発展に先駆的な役割を担う欧州の大劇場との共同制作。
バロック音楽の巨匠モンテヴェルディの「聖母マリアの夕べの祈り」(1610年)と革新的な解剖学・精神医学者ゲフッテン博士に共感した鬼才プラテルの過激なダンス・セラピー。

(文化財団のHPより)


前に見たときは歌い手が黒人女性で、もの凄く良かった。今日は白人女性でへたに演技をするものだから、ひとり異次元な感じだった。例えていえば、昔ニブロールの舞台にオーストラリアのダンスカンパニーが共演して出たものの絶望的に合わなかったときのような、、。プラテルは良く許したなあと思った。その辺含めて出演者に任せているのだろうか。
しかし全体的には、何度も公演を繰り返すうちに整理されたのか、よりはっきりした感じ。そうすると、へたな演技をする歌手と、ダンサー達との身体性の絶望的な差異も、わざとやっているのかもしれない。意味は分からないが。
驚異の柔軟身体を持つ女の子のダンサーがいて、彼女と、やはりすごく体の利く男のダンサーとのデュエットが泣かせる。