播磨ゆかりの江戸絵画 応挙・廬雪・若沖を中心として 大倉集古館

4月1日〜5月28日

今年は若沖を目に出来る機会が比較的多い。三の丸尚蔵館とバークコレクション展。
この展覧会では、普段見られなそうな個人蔵が出ていて珍しかった。
「・・特に江戸時代には多くの文人墨客が訪れ、長期に逗留するなどして、その景観の美しさを書画や文学に残しました。本展では、円山応挙、長澤廬雪、森徹山、伊藤若沖らの江戸絵画を中心に・・播磨にゆかりの深い作品の数々を展観します。兵庫県の旧家の方々の多大なるご協力の下、秘蔵の名品をごらん頂けるまたとない機会を云々・・」チラシ裏より。

確かに珍しい作品が。若沖が目当てだったけれど廬雪をまとめて見られたのも良かった。

廬雪「方広大仏殿炎上図」
朱と墨だけで大仏殿の炎上を書いている。落款の字が、朱と墨と混じり合っていて書と画が互いの一線を越えているのもすごい。

若沖「双鶏」
雄雌が見つめ合う図。墨画。若沖、紙も特徴的なのはなぜ。そのうち調べたいものだ。

森徹山
動物画で名を馳せた人らしい。知らなかった。

蕪村「絵消息」
字がさらさら書いてあって、絵巻物みたいに、絵だけのスペースがあって又字がぎっしり書いてある。絵の部分は、一面の雨。思わずにやりとしてしまういいものだった。

他、抱一、其一。応挙一派のカメばかりの合作、廬雪の千羽鶴図の屏風など。

面白かった、満足。
今日はこの一日の隙間30分ほどだけが自由時間で、あとはずっと校正缶詰だった。梅原龍三郎展にはついに行けなかった。