天台宗開宗一二〇〇年記念 特別展 最澄と天台の国宝 東京国立博物館

3月28日ー5月7日

久々に出掛けた展覧会。
天台宗にも最澄にも積極的な関心はなかったが、別にいいのです。会場で段々と仏の世界にはまっていき、しまいにはこういう造形を生み出した、という観点から天台宗について関心を持つに決まっているので。天台宗空海に比べ最澄が断片的にしか唐から密教資料をもってこなかったため、弟子達がその辺を補い充実させたらしい。三面六臂の、不気味だけどやさしげな仏の造形にはまる。三面六臂って不気味、と感じさせるような変なリアリティを持つ像があったのだ。今回、平安初期(9世紀)の仏像や眷属達が多く出ていてその素晴らしさに耽溺した。
以下備忘。
最澄像は美青年として描かれていた(一乗寺所蔵)。
四天王像(持国、増長 岩手黒石寺蔵)。身体の比率が違う。平安はその後の日本の仏像の標準が出来た時期だったのだろう、結構定型外が多い。頭小さく体しなやか。
魚藍観音像(滋賀の鶏足寺)→胸がある。九世紀作。

その他図録参照。
会場解説に京都は延暦寺門前町と書いてあった。そういう視点で京都のことを見たことなかったけど。自国の宗教についてもう少し関心を持った方が良いのかもしれません。