亜欧堂田善とその時代 府中市美術館

H18年3月4日-4月16日

最終日に駆け込み。H13年の「司馬江漢の絵画-西洋との接触、葛藤と確信」を見逃しているので今回逃したら後悔しそうだった。田善の油彩画が一堂に会していたのもさることながら、同時期の周辺画家が展開していた洋風表現がすごかった。いっそ、海外へ学びになどいかず、あのまま洋風画が展開していったらどうなっていたのだろう。今知られている近代日本美術史の主流をあっさり塗り替えるすごいことになっていたかも。と想像をたくましくさせてくれる展覧会だった。安田雷洲という、田善以降の洋風画家など実に異様に見えたけれど、その流れで例えば渡辺崋山の画に戻ってみると、崋山の図様の特異性がよく理解できて、改めてこの企画に感心した。