ルーヴル美術館展 19世紀フランス絵画 新古典主義からロマン主義へ

4月9日ー7月18日

入場制限有り。15分程待った。夕方だったのでこれでも早いほうだろう。GWなのでしかたない。

73点の油彩による展覧会。
主題ジャンルごとに分けた展示構成。アングルの《泉》、《トルコ風呂》、《マラーの死》ダヴィッド工房、ドラクロア《怒りのメディア》などコンパクトな量の中に有名作品が入り交じる。


個人的には肖像画のコーナーが最も印象的だった。ナポレオン以降の新興貴族階級は、自らを理想的に描かせなかったらしい。もしくはあれで理想化してあるのか?
16,17世紀の有力階級の肖像画と比較して、そのイメージ戦略の違いに驚く。
グロの描いたフランソワ1世に出迎えられるカール5世の絵も面白かった。カール5世はやはり背が小さい人として描かれていた。フランソワ1世に晩年のレオナルドが仕えたことを示すために、群像の中にモナリザ風の婦人が描かれていた。


常設の洋画は大正時代の浮世絵&五姓田一家、ビゴー、ワーグマンなど。
先日上司が言及していた佐伯祐三の《滞船》が偶然出ていた。確かにパリの看板の絵より良い。ブラマンク風。