南仏モンペリエ ファーブル美術館所蔵「魅惑の17-19世紀フランス絵画」展 損保ジャパン東郷青児美術館 4月23日(土)〜7月15日(金)

(茨城近美、山梨、大阪市、長崎へ巡回)

同僚に誘われていった。話を良く聞いていなかったのでファーブル昆虫記に関係する博物画展かと思っていったらフランス絵画だった。90点ほどの油彩画がきている。工事でギャラリーが閉鎖中のため実現した国外巡回らしい。
ファーブルはコレクターかつ画家で、自身の絵も数点来ていた。本人の絵とそのコレクションを見るのは面白い。クールベの「出会い、こんにちは、クールベさん」(1854)が目玉。初来日だそうだ。他にもクールベが4,5点。ファーブル没後のコレクションだが。プッサンの小品や、ラファエル・コランの静物画(花)、マティスの初期の油彩画などが私には珍しかった。ドラクロアは見れば見るほどデッサンが狂っているように見えるがなぜだろう。ディドロがその廃墟風景を賞賛していた画家(名前失念)の絵が来ていたが、廃墟風景ではなくて残念だった。
レセプション会場は閑散として、宇宙人のようにスタイルの良いコンパニオンが林立していて思わず唖然。インスタレーションかと思った。やなぎみわの昔のシリーズを何となく思い出させる人々だった。彼女たちがなんでも持ってきてくれた。美術館のレセプションでこのような接待形式は初めて見た。おもわぬところで社会勉強。