町田久美 −サドに− 西村画廊

〜4月2日まで

写真などで縮小された画像を見ると一見イラストっぽいが、
顔料でものすごく細密なやり方で線画を描く。
その繊細さは、直接見ないとまず分からない。

日本画の良いところをこういう風に出すか、と感心しました。
VOCA展にも出ています。

絵柄がまた突き抜けている。
今回のテーマ、サドのお話の直接説明的画像ではない。
しかし拮抗していて楽しい組み合わせだと思った。
サドのシリーズもそうだけれど、
剥がした爪のイメージなど、痛いところをついていて、ちょっと欲しくなった。

私はこの作家をずっと男性と思っていたが、ご本人に会ってみたら
美しい女性でした。

以前舟越さんに、町田さんの作品はいいという話を伺ったが、そうか、
そういうことかと今頃気付く。
もっと早く反応してれば良かった。