痕跡――戦後美術における身体と思考 東京国立近代美術館

2005年1月12日(水) −2月27日(日)
尾崎信一郎氏企画。戦後の美術の中から、何かに似ているのではなく「何ごとかの結果として」意味を与えられた表現について「痕跡」をキーワードに考察した展覧会だそうだ(解説より)。8つのセクションにゆるく分けてある。8つのサブ・キーワードは、考える手がかりという感じであった。
キャプション解説のボリュームがすごかった。まるで会場に解説者がいるようだ。出品数が多い。まとまった量を出したことが意義深いことだと思う。60〜70年代、絵画の閉塞とか終焉などと言われていた時代にこんな作品群がつぎつぎと生まれたのだな。

九州派の作品なんて初めて実見した。海岸に絵を描く田中敦子の記録ビデオも。国内外ともに、所蔵館でもあまり出したことなかったのでは、という作品が散見された。