21世紀の出会いー共鳴、ここ・から 金沢21世紀美術館

中心街にぽっかりと空いた広場にあった。昔の学校の跡地であるらしい。
こっちにいらっしゃい、と手招きしているような、敷居の低い、楽しそうな外観を持つ建物だった。
使い勝手は知らないが、この点だけでも美術館、特に現代美術中心でやっていく場としてはかなりいいのでは。

開館展は、各国から収集した現代美術。重鎮から旬の作家まで。
曽根裕や小谷元彦が出されていなかったのは意外だった。

常設の作品
レアンドロ・エルリヒのプールが面白かった。水底の魚を見るように人影が見える。

ヤン・ファーブルの「雲を計る男」。屋上に設置されているが、それだけで存在感がある。エピソードを知り感慨するタイプの作品。

・タレルの部屋は、天井が無い真四角の部屋で、奇しくも昨日西田記念館にあった「空の庭」とほぼ同じ発想の構造。

テンポラリーの展示
・個人的には前から一度やってみたかったガブリエル・オロスコの卓球台で卓球が出来ただけで、あー来て良かった、の充実感。これは後期だけの展示。真ん中の浮き草はホテイアオイではなく睡蓮であって欲しかった。

ゲルダ・シュタイナー&ユルグ・レンツリンガー
ワタリウムの展示も気持ちよかったが、こちらは広くてまた気持ちの良いインスタレーションだった。監視のおじさんが、「この中に鏡を2つ見つけた人には良いことがあるらしい」という楽しい伝説を披露してくださった。どうもひとつしか見つからないらしい。


この美術館は今後どのように展開していくのだろう。