最近読んだ本

天体の回転について (岩波文庫 青 905-1) コペルニクス著 矢島祐利訳 1543/1953


その著を捧げた法王パウルス3世に向かって、序文で哲学者の仕事は神が人間の理性の許すかぎりにおいて真理を探求すること、と前置きした上で、自らがいかにして説を発表するに至ったかを説明している。支持者がいたとはいえ、公表することの大変な勇気に称賛の念。16世紀はやはり面白い時代。


愛と同じくらい孤独 (新潮文庫 サ 2-15) フランソワーズ・サガン 朝吹由起子訳 1974


思わず読み進んだのは好きなように喋っているからか。一貫性がないところがすごい。読み進んだが特に好きにはなれなかった。当時の流行作家の構え方はみんなあんな感じ?


明治の東京計画 (同時代ライブラリー)  藤森照信 1990


明治時代の東京都市化計画を豊富なデータでテンポよく追っている。面白い。


他者と死者―ラカンによるレヴィナス 内田樹 2004


「父は偉い」ということに対してものすごく頭にくるのは私が子供だからなのであった。やがて怒って背を向けるのは大変まずいらしいことが分かってきた(未了)。