東京芸術大学先端芸術表現科修了展

会場は台東区の旧坂本小学校。
この建物の古い部分がとても感じが良かった。
アーチを多用し、子供に合わせたこぢんまりとしたサイズ。
先端の卒展は、去年別の廃校を利用していたけど、今回は場の持つ力が良い方向に働いている。


今日は赤松ネロのパフォーマンスを見るのが目的。
ドル札を飛ばすとは聞いていたが、本当に飛ばしていた。
札飛ばして何が面白いんだ?と思うけど、実際のパフォーマンスには妙におかしみが漂っていた。
札を飛ばすためのモーターと編集された声とが同期をとるようにしてあり、そのリズムとタイミングが絶妙に変。でも、やはり札飛ばして何が面白いんでしょう?
お金=社会ー自分ー第三者との共通項として何かを考えたかったのだろうか?
どうだか?


そういえば、お金をコミュニケーションツールにした作品があった。増山士郎の作品で、
ギャラリーの入り口付近に500円玉が落ちていて、拾うと実はそれにひもか何かが付いていて、
あっと驚いた顔を、正面に仕掛けてあったカメラのシャッターがフラッシュ付きでパシャっと撮る、という感じの作品だったらしい。人が悪いです。


全ての作品を見る時間が無かったが、私はkomainuの作品に好感が持てた。
変形した球のミラーボールがいくつかぶら下がって光を反射しているインスタレーション
しかし家に帰って資料を見るまでその作品の事はすっかり忘れていて、
頭に残っていたのは石川智弥という人の作品だった、どういうことだろう、、、。
(動物の頭をFRPみたいな素材で作っていて、模様がついているもの。)