谷口吉郎とノグチ・ルーム      慶應義塾大学三田キャンパス 南館3F/ルーフ・テラス

2009年10月6日(火)〜17日(土) 
主催 慶應義塾大学 三田哲学会
協力 慶應義塾大学アート・センター
入場無料

2004年に南館新設のため解体/保存で議論のあった「ノグチ・ルーム」を公開しているとのことで見物。
ノグチ・ルームは南館の一部に移されていて、新しい環境になかなかうまく組み込んであるなと思った。天井、壁面等、異なってしまった部分はシンプルな半透明の白い布で仕切って分かるようになっている。室内には昔のノグチ・ルームの写真が展示してあって、新旧の違いがよくわかる。隈研吾事務所HPの仕事リストをみると「蓬莱舎継承空間」となっている。
イサム・ノグチデザインの家具類は感じがよくて、こんなイスにすわって談話したりした学生はいいなーと思わされた。
ノグチ・ルーム、今はたんなる展示物になっていて、空間が味わえないのは残念だけど、消え失せてしまうよりよかったのだろう。柳井康弘氏による「新萬來舎 室内と庭園の空間デザインを体験する」は写真画像を含む豊富な当時の資料により谷口、ノグチの仕事をよく整理していて参考になった。

意味をなさなくなった構造柱、意味をなさなくなった螺旋階段なども見所?
最近建築の展覧会等で建築空間の一部再現がなされるが、その感じ。
改めて建築を「展示」することについて考えさせられました。