特集展示 セザンヌ4つの魅力 −人物・静物・風景・水浴−  ブリヂストン美術館

2007年10月 6日(土)-2007年11月25日(日)

最初京橋のフィルムセンターにスウェーデンドキュメンタリー映画を見にいくつもりが遅刻してしまい、途中入場は出来ないというので絶望してふらふらとブリヂストン美術館に流れたらこの展覧会をやっていておおいに収穫があったのでフィルムセンターにはむしろ御礼をいいたい。

自館のコレクションを核にしてこれだけいいものが出来るなんてさすがだなあ。とはいえ横浜やポーラから補完する作品も出ている。
セザンヌの4つのテーマのもと、影響関係のある作家の作品を組み合わせて説得力ある展示。点数が多くないというのもとてもいい。多ければいいというものではないことが良くわかる。
安井曾太郎梅原龍三郎(この人も一時期セザンヌを研究している)とセザンヌの作品を並べてみると、彼らがいかに違う資質をもつ作家であるかが良くわかってとても理解が深まったのであった。
また、ピカソの風景画とセザンヌの風景画とか、確かに関連があるように見えるが並べてみないと思いつかない、という取り合わせの妙もあり楽しかった。それにしてもこんな風景画初めて見た。
安井曾太郎の《水浴裸婦》(1914 石橋美術館)を初めて見た。