長島美術館

山の頂上にあって庭園から桜島が一望できる絶景。桜島と海と下界に広がるおもちゃのような市街地、やけに白っぽく、さし色は朱色、朱色の観覧車や朱色の工業関係建築物、を借景として、素敵な亜熱帯風庭園に現代彫刻が林立する超現実的雰囲気であった。庭の端の建物近くには、黒田、藤島、和田英作など一連の鹿児島出身作家肖像彫刻が並べて設置してありこれも強烈。館内の展示物としては、同じ鹿児島出身の海老原喜之助の《北極》(南極だったっけ)にのけぞる。
さらにいわゆる「白薩摩」の豪華絢爛な品々に圧倒される。立体的な猿が沢山ついたワイン壷とか、130センチの高さはあろうかと思われるものすごい壷とか。大型作品の少なくない数がパリ、ロンドン、あるいはニューヨークからの里帰り品だった。


翌日から旅の空。今夜ついに家に帰り着けたのであった。