チューリッヒ工科大学版画素描館の所蔵作品による イタリア・ルネサンスの版画 ルネサンス美術を広めたニュー・メディア 国立西洋美術館

misatvska2007-05-07

2007年3月6日〜5月6日

版画を「ニュー・メディア」と捉える枠組みは多く、今更ながら感があったが、それは単なるキャッチコピー、サブタイトルの問題であって、展覧会の内容は面白かった。かなりマニアックではあり、そこがまた国立西洋美術館ならではの力量だと高く評価されていいのに、会場に人が少なくてさびしかった。
ヴィラ・ファルネジーナのラファエロ工房による素敵な壁画のための「素描」を元にしたと思われるという、版画が3点出ていて嬉しかった。ゼウスに諭されるクピドとか。実際のフレスコと版画ではディティールが違う。
また、デューラーの凄さがよく分かる展覧会だった。