没後80年 大正を駆け抜けた、夢多きデザイナー 森谷延雄展  佐倉市美術館

1月23日〜3月25日

かなり楽しみにしていたのにこんな会期の最後に行ってしまったために図録完売という憂き目に会う。前回の富本憲吉(松下汐留m)もそうだったが、、。
展覧会は、森谷を通じて大正期の図案/装飾に関する考えと実践が分かってとても興味深かった。特に分離派の建築家たちと図案家たる森谷の考え方の違いが興味深い。いわゆるモダン・デザイン前夜の頃なので、定型化に到達しない不安定さがあるが、そここそが魅力でしょう。昨年の斎藤展以来埋めたかった部分についても参考になる資料・展示がなされていて勉強になりました。特に博覧会に関する考察については共感するところ大。
2、3階を使った会場で、2階部分には、森谷が国民美術協会に出した《家具を主とせる寝室・書斎・食堂》のカラー写真が巨大に引き延ばされて展示されておりかなり素敵だった。こんなにいい展覧会なのに、会場が閑散としていたのがもったいない。しかしゆったり贅沢に鑑賞できて自分にとってはよかった。
最終日の旅につき、その後葉山、鎌倉に行こうとしたが待ち人が遅く現れたため間に合わず断念。代わりに神田に行って額縁買って帰る。