Kate Bush

初めて聞いたのは86年頃、ちょうどベスト版が出た頃かと記憶する。なんといっても嵐が丘がものすごくヒットしましたからね。あのちょっと普通でない人の感じも子供ながらに感じたけど、なにしろ聞いた事のない旋律ばかりでほんとに独特な人だと思ったものだ。いつ気違いになってもおかしくないような。
その後、大人になった私は「嵐が丘」のミュージック・ビデオ(白いドレス編)を見てさらに彼女への尊敬を深めることになる。ちなみにファーストアルバムの時の方が、ベスト版よりもさらに声が澄んでいる。
あの映像って、ミュージック・ビデオとしてはかなり初期の頃に位置するそうだ。映像とったのは、確かプログレ系のミュージック・ビデオを作ったりジャケデザインする人だったらしいが、友達に聞いたので詳細は不明。確かに、デヴィッド・ギルモアに見出されたのならそのつながりも、さもありなん。

19歳か20歳のケイトは、白いドレスを来て踊ったり(というか舞)トンボを切ったりする。あれはリンゼイ・ケンプ直伝の踊りなのだろうか。しかしものすごく自分のものになっていて誰もマネできないでしょう。あれを評論できるものなら評論してみなさい。しかも編集でエフェクト+ダブル・イメージになっていて両側からケイトが逆立ちトンボがえりをする中心に正面を向いた第3のケイトが。
それで、昨日そのビデオを改めて見ていると、眼が釘付けというか、金縛りというかとにかく眼がそらせないので改めてケイト・ブッシュの凄さに痺れ、催眠状態でさらに嵐が丘の「赤いドレスで野外編」を見ると、ケイトはまさしくラファエロ前派バーン・ジョーンズ描くファム・ファタルそのものなのであった。全く同じ。
さらにyoutubeで探してみたら同じ「嵐が丘」でケイトが墓場の棺桶から這い出すところから始まるゴシックホラー的バージョンもあり気絶しそうになった。
魔力に操られて気がついたらCD買っていた。恐るべし、ケイト・ブッシュ

天使と小悪魔


魔物語

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