富本憲吉のデザイン空間 松下汐留ミュージアム

2006年7月22日(土)〜9月24日(日)

今年は富本の生誕120年ということで京近美で大々的な回顧展が開かれたがこちらの展覧会はまた、初めての切り口を主題にした面白い展覧会だった。文化住宅、建築案、などをメインに持ってきて飽きさせない。図案も陶磁器も、これら空間を満たすためのものという視点が富本ワールドに対する私の先入観を広げさせた。その他、小さい団体活動、個人的な持ち物などそれぞれ存在感があっていい展覧会構成だった。
ちなみにポスターチラシのデザインが秀逸だった。超ありがちな「富本の壺アップ」から脱却している。それだけ見ても、展覧会構成者の心意気が見えるというものだ。図録完売していた。