特別展 プライスコレクション 「若冲と江戸絵画」展 東京国立博物館平成館

2006年7月4日(火)〜8月27日(日)

今思えば、早めに行っておいて良かった。最後は大混雑だったらしい。
言いたいことは色々あるが省略。「若冲のことを日本の美術史家は見過ごしていたがプライス氏は早くから認めていた」という謳い文句には語弊があるんではないか?最後の部屋のガラスケースなしの展示コーナーは舞台照明の実験のようで面白かった(自然光でないところが舞台照明的になっている所以)。光によって如何に屏風の表情が変わるかということは、確かに日頃目にしにくい。しかし、これらはプライス・コレクションでは無くて東博のコレクションだということらしい。「出品リストにあのコーナーの作品が載っていない」、という同僚の指摘があって初めて知った。どうせなら若冲の鳥獣花木図屏風でやって欲しかった。でもそのコーナーの照明は1分単位でどんどん変わっていたので、落ち着いて細かいところがみられなかったかも。なおこのオプションは京都ではやらないそうだ。それはそうだという気がする。京都はお寺に行けば本当の自然光で襖屏風が見られますからね。
若冲に関心が集まっていたが、芦雪もなかなか良かった。応挙の「懸崖飛泉図屏風」がものすごく良かった。風景を部屋に持ち込む一つの例。来週から京都国立近代美術館で展示。