帰国

一昨日ローマ見物から帰ってきた。美術関係の見聞は暇なときに書くとして旅の印象の備忘。
初めてのローマは素晴らしかった。
しかし噂には聞いていたがユーロになってイタリアの物価は高騰していた。特にローマはインフレなんだか、不動産を中心に高価格。マンハッタンより宿も家賃も高いんじゃなかろうか。

昼はそこら中を歩き回り、夜は現地に暮らすピノ作さんと共に本屋カフェでチェロなどのハプニングを見物したり、廃校を利用したアーティストスペースでグループ展を見たりした。屋根にバベルの塔が乗っかっている教会も拝見。昔の人は度量があったんだな。大変楽しかったけど疲れすぎて3日目から顔にジンマシンが出来た。旅行でこんなに歩き回るとは思わなんだ。
最後にフィレンツェに寄ったが特に宿を決めていなかったので駅で電話をかけようとしていたら、おじいさんが寄ってきて自分の宿に勧誘、素泊まりでトイレ共同だったけど駅近だったし40ユーロで安かったので疲れていた我々は誘いに乗ることに。ついてみたらとても清潔な、がらーんとした部屋で気に入った。おじいさんは、「また駅にいって仕事をしてこなくては」とはにかんで去っていった。翌朝ベランダに出てみたら向いの建物の屋上でおじいさんが奥さんと朝食中の様子、声をかけてチェックアウトしてもらった。のどかでよかった。