植物本、日記帳、博物図譜

英国王立園芸協会には日本支部がありそれは世界で唯一の支部だそうだ。
英国王立園芸協会が出したグッズ、5年日記を頂く機会を得た。5年分の植物栽培記録がつけられるという思いも依らないもので、昨今の自分にぴったりの頂き物だった。もっぱら今の心配事はチューリップの芽が出た直後にドカ雪が降りここ数日芽が茶色くなってきたことだ。やはり浅く植えすぎたんだろうか。深く埋め直した方がいいのか悩むこと数日。
しかし付けないだろう私は。学生時代メイプルソープの写真集兼日記帳をもらったが今見返してみるとランダムに10日分ほど小文があるだけ。昔の文などみたくないので写真集としても使えない。
去年ぶらぶらしていたら古本屋のガラスケースにカーティス・ボタニカル・マガジンとスウェーデン植物図譜が展示してあった。むろん私には手が出ませんけど。あそこはどこだったんだろう。また見たいのにすぐ店の場所を忘れるので困る。
博物図譜は見ていて飽きない。東京都立図書館所蔵の高橋由一の図譜はものすごく緻密だった。後年の活躍を裏付けるような真剣な迫真ぶり。どういう筆使ったんだか分からない細い線が効果を上げている反面、白菜とかのっぺりした葉の描写は上手じゃなかった。小石川植物園所蔵の数々の植物画も面白い。明治初年の日本画家が伊藤圭介に指示されて描いた植物画から昭和の東京美術学校出身画工の描く植物画まで。それらは(恐らく)歴代の植物標本と同じところにしまってあるらしく、ものすごくナフタリン臭がきつくてくらっとする。