川端龍子展 江戸東京博物館

12月11日まで。だった。

龍子といえば会場芸術。「会場芸術」。興味深いトピックだ。特に日本画においては。
とにかくでかい画面に分かり易い絵が描いてある。ある意味絵本を見るようだ。良い意味でだ。
・逆説生々流転
大観の生々流転と違って、南の島上空で発生した熱帯性低気圧が台風になり、山、河、町をみずに浸し、しまいに橋の向こうに虹。なかなか素敵。この一巻を(現在はパネルだが)一度に全部みられるように長ーい展示ケースが特設されていた。その施工が拍手もの。

・爆弾散華
久々に見た。戦争画として認識していたが、今回沢山の龍子作品の最後にこれを見ると、象徴性とか、そういうことは案外見る側の幻想だったかもと思った。

・茨城近美(五浦)、滋賀へ巡回。近美、京近美などからのいわゆる名作はそちらの方で出品される模様。江戸博では龍子記念館のものがほとんどだった。珍しい作品も出ていたので満足。きれいに剪定された庭木の屏風とか。