「イカロスプロジェクト」柳幸典展 第7回21世紀の作家ー福岡 福岡市美術館

10月5日ー12月27日

サブタイトル「飛翔の夢ー国境を越えて」。
柳氏は鳶が上昇気流に乗って飛んでいるのを見て、これなら私にも出来る、と思ったそうだ。そこから渡り鳥のように長距離飛行移動する計画をたてたいと思ったのが本プロジェクト。このプロジェクトを実行するに当たって柳氏は羽ばたけるハングライダーを開発。上昇気流に乗れないときには、自然エネルギーを動力源として人工筋肉で羽ばたく仕組みらしい。実際に現物が置いてあった。さらにシミュレーションマシーンで、それがどんな感じなのか試すことが出来た。自力だと羽ばたくのに非常に力が必要だった。後はオーストラリアからサハリンまでの飛行経路が、航空映像と組み合わさって展示されていた。あとは柳氏が福岡郊外でハングライダー修行を行っている映像など。風景獲得の旅であり、かつ特異な身体感覚の実感に満ちた体験だったと思われる。人間は眼だけで生きている訳ではありませんからね。個人的には映画「wataridori」などを見て憧れてた体験がここに実現されていることに感慨、アーティストの実行力に感心。