官展を彩った名品・話題作ー大正〜昭和初期の絵画と工芸ー 宮内庁三の丸尚蔵館

7月23日〜9月25日

台風の影響か曇って風の強い午後遅く、三の丸尚蔵館に出かけた。
皇居内には、彼岸花を始め、様々な秋の草花が咲き乱れ、栗や椎の実などが雑木林に落ちていた。高尾山にでも行って秋の野山に遊びたいなーと思っていた身には思わぬ嬉しさ。
昔行ったのは梅の季節だったが、秋も大変良いです。


さて、展覧会は全て官展発表時に高い評価を受けた作品で、大観以外は皇室のお買い上げ品ということだ。会場が狭いので3期に渡っての展示だったが、1,2期も見に行くべきだった。

西村五雲《秋茄子》昭和7年。狐の絵。
鹿子木猛郎《大台ヶ原山中》昭和7年。秋の山の絵。
宇田荻邨《渓澗》昭和2年。山の中のせせらぎの絵。

横山大観の屏風が良かった。龍と渦巻き模様がとてもぴたっと来る、画面内の全てが統制取れていて、破綻がないけど魅力的という不思議な絵。今、近美の常設で展示中の《生々流転》と合わせてみると面白かったはず。