特別展観 新指定国宝・重要文化財 東京国立博物館

昨年「祈りの道」(熊野周辺の神社が所蔵する作品を集めた展覧会)に出ていた木造神像座像が一挙に国宝になっていた。4点のうち1点は手が違うようだ、と会場に居合わせた日本彫刻史専門のM先生が教えて下さった。なるほど確かに。「家津御子大神座像」が違うとみた。答を聞きたいところだ。

森鴎外の博物館館長時代の目録の展示も必見。

今出ている国宝室の作品は雪舟の「秋冬山水図」。ひとけがなくゆっくり鑑賞できて良かった。常設展示室をふらふら歩いていると、法隆寺百済観音、みたいなものがある。違うようだがそっくり。近づいてみるとやはり違う。説明によると新納忠之助による模刻だそうだ。何となく違う、という感覚は大事にするべきと思った。