紫式部など

先週買ってあった鉢であるが、うっかり二日程水切れさせてしまったらみるみるうちに半分枯れた。こんなに水の好きな植物とは知らなんだ。
ご近所の路地に澄まして植えてあるやつは、あれはしょっちゅう水やりしてるのかな。しかし鉢植えは手がかかること。
残念なのでひと廻り大きな鉢に植え替えて様子をみることにする。思い返せば桜の鉢だって、夏、旅行している間に枯れたように見えたが、なんと先月復活して大喜びしたのだった。
ついでに他の植物も整理する。全高5センチ程だった愛らしげな菊の一種が、1年でモンスターのようにでかくなり、つまり1メートル以上に達したため小さい植物スペースがジャングルのようになっていたのを、思い切って引っこ抜きました。根の太さが1センチくらいになっていて怖かった。
鉢植えの朝顔は、役目を終えたらしく、種もつけないのでこれも抜く。
曲がって勝手に伸びていた菊を紐で結んで真っすぐに立てる。枯れ葉を掃く、ミニシクラメンの鉢が夏越えしたことを喜ぶ、ユキヤナギを剪定する、黒竹の鉢から根が飛び出して、ついに鉢の縁を越えてどうしよう、など忙しくしていたら、お隣がなにやら運び出している。
引越しなさるのだそうだ。私がここに越してきて、ついつい引越しのご挨拶をしそびれていた唯一のご夫婦であった。お別れの挨拶も、荷物運びが忙しそうなうえ、雨が降り出したりしてうやむやになってしまった。徒然草の冒頭が頭をよぎり、コミュニケーションは後回しにすべからずと後悔したことでした。